父の49日を終えて父の趣味にしていたコレクションを売りに売りました。
焼き物、絵画、書籍。親戚、身内が欲しいといった物は形見分けをしましたが
「遺品なんでも買います」の業者に来てもらい即日現金受取です。二束三文です。あまりに安いと感じたものはネットで売りました。まるで憑りつかれたように。
お葬式、法要、喪主である私は遺品整理も一連の行事であるかのように思っていたのか、私にとっては価値のないコレクションを見ると「お金で遺してくれればいいのに」と思っていました。
今はとても後悔しています。なんで売ってしまったのか。売らなければ良かったと。
使えば良かったのです。季節の折々に飾れば良かったのです。花器にお茶道具、お皿
もっと後悔しているのは話を聞いてあげなかったこと。
「どこでみつけたの?」「なんて作者?」「どこが気に入ったの?」
常日頃から大切にしているもの、残してほしいもの、受け継いでほしいものを・・そして
「思い」を話せるように心掛けられたら素敵ですね。
「遺品整理」をネットで検索するとこんなアドバイスがありました。参考までに。
遺品整理は、いつからしないといけないという決まりはありません。持ち家や倉庫などがあり、遺品を保管できる場所がある人や整理するのに時間をかけても良い場合は、気持ちの整理をしてから作業に取り掛かるのも1つの方法です。気持ちが落ちている中、無理に遺品を捨ててしまうと、後悔や悲しみばかりが膨らみ、さらにふさぎ込んでしまう可能性があります。遺品と向き合えるときが来たら整理を始めましょう。
森下真紀子